初めての洋服のお直し店Part3

Part3は受け取り時のお話です。初めてお直しに大切な洋服を出された方は、なんといっても仕上がりが一番気になりますよね。綺麗に仕上がっているのか、自分の思っていた通りに出来ているのか、とても心配だと思います。

シャツ

チェックポイント① 自分の預けた洋服かを確認

当たり前のことですが、受付時に提示された仕上がり日以降に、洋服を受け取りに行ったら、自分の出した洋服かどうか、必ず確認してください。クリーニング店と同じですよね。ごく稀にですが、似たような黒のパンツ、ネイビーのジーンズなど、他の人のものと間違えられてしまうことがあります。勿論、伝票に名前やアイテム名、お直しの詳細が書かれていますが、自身の持って行った引換証の伝票と照らし合わせて確認してください。特に複数の洋服を依頼した場合は、着数を必ず数えましょう。

チェックポイント② 依頼した加工内容が全て直されているか確認

例えば、パンツやスカートの丈つめを依頼したら、長さを確認します。お店の人が、カウンターで、メジャーを使い計測してくれるお店もありますが、やはりフィッティングルームで、着てみるの一番だと思います。自分で決めた寸法だったとしても、意外とまだ長かったと感じる場合や、履いている靴やその日のコーディネートによっても違うからです。

複数の箇所を依頼した場合。例えばスーツのジャケットとスラックス。スラックスは丈とウエスト、ジャケットはボタン付け直しと肩幅、裏地のほつれが3箇所など。着用してサイズ確認は勿論、ほつれた場所、しっかりと縫えているかを確認します。私は、ほつれ縫いなどは、洋服を裏に返して、実際にミシンステッチをかけ、二度縫いした箇所をお見せすることもあります。着数が多いと確認する時間がかかりますので、余裕をもって引き取りに行きましょう。

チェックポイント③ 追加のお直しや再加工ができるかを確認

仕上がった洋服を試着してみたら、まだゆるかった、あるいはきつすぎたなど、思っていたサイズ感ではない場合があります。その場合、再加工に追加料金がかかるか確認が必要です。お店によっては、無料で1回までなら再加工できる所もあります。あるいは、受付時に店内採寸の場合は無料、お客様が指定した場合は有料というお店もあります。また、引き取り時に、新たに補修箇所を見つけた場合は、追加で依頼をしましょう。例えば過去には、ポケットの内側が破れていた、小さな虫食いがあったなど...今すぐ着たいものでなければ、この際すべて直しておきましょう。「今日の一針、明日の十針」とことわざにもあるように、ほつれ縫いや擦り切れなどは、早めにお直ししましょう。

引き取りに行くのを忘れてしまい、半年後に行き、太った、あるいは痩せたことでサイズが合わなくなってしまうというケースがありました。1ヶ月以上引き取りに来ない場合は、お店によっては保管料がかかる場合があります。旅行や出張、入院などで長期間引き取りに行けない場合は、お店にきちんと伝えて、郵送にしてもらったり、家族や知人に代わりに、引き取りに行ってもらうこともひとつです。預けた洋服は、なるべく早めに受け取りに行きましょう。

最後に、丈つめや幅つめした時にでる、生地は返してもらいましょう。あまりにも小さいハギレですと、再利用は難しいかもしれませんが、虫食いの時に「かけはぎ」というお直しをする際、必要になってきます。

3回にわたって、初めて洋服のお直し店を利用される方向けに、お話をしました。クローゼットの中で眠っている洋服を見直して、「これ、直してみようかな〜」と思われた方は、是非一度、洋服のお直し店へ行ってみてください。

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