私の住んでいる所は、海の近くなので、夏はアロハシャツを着ている人をよく見かけます。最近はヴィンテージブームで、何十万円もする1950年代のアロハシャツが人気だと聞きます。値段もさることながら、70年以上前の洋服が、綺麗に残っていることの方がびっくりです。
今日は、アロハシャツのお直しの一例を、ご紹介いたします。左前の裾に注目!裾がグジュッと持ち上がってしまっています。
裏から見るとこんな感じです。
見返しの寸法が足りていなく、裾が持ち上がり、つれてしまっている状態です。
では早速、裾の2cmの三つ折りステッチをほどきます。少し多めにステッチをほどき、見返しを整えて、つれが解消する位置を確認します。
ピンクのまち針が、もともと縫われていた位置です。つれている原因は、1cm以上も見返しが、裾の折り返しに縫い込まれていたからです。つれが解消するように、裾の三つ折りステッチをかけ直します。
これでつれていた裾は、すっきりと直りました。
このシャツは右の裾は大丈夫だったので、左右ボタンを閉めて、真っ直ぐな裾になりました。このような見返しのつれはシャツ、ジャケット、コートなどでもあります。縫製時のちょっとしたずれや、見返しに貼った接着芯の不適合、洗濯による縮みなどが原因だと考えられます。洋服を買う際に、裾のつれがないかチェックしてみてください。
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