昨日に引き続き、初めて洋服のお直し店を利用する方へのお話です。事前にお店の場所を確認したら、早速行ってみましょう。ここをチェック!というポイントをお話しします。
チェックポイント① 価格
まず、気になるのは価格ですよね。なんとなくお直しって高そう、と思う人がいるかもしれません。車でも、家電でも修理すると結構かかったという経験があると思います。洋服の購入価格よりかかると、新しいものを買った方がいいのでは?と躊躇しますよね。だいたいのお店は上記のような価格表のリーフレットがあります。お店の入口に置かれている場合が多いので、自由に持ち帰ることができると思います。中には、持ち帰り用の価格表がないお店があるので、店内に貼ってある掲示物や、カウンターに表記されているものを確認しましょう。
お直しの価格は、お店によって結構違いますので、他店と比べてみるのもいいと思います。ただ、価格は洋服のデザイン、素材、仕立て、納期によって違うこともありますので、価格表に記載されているものが絶対、ということではありません。
チェックポイント② お店の人の対応
私は自分のお店を持つ前に、都内にある洋服のお直し店を、何十ヶ所も巡り、価格やお店の人の対応などをリサーチしました。親切に対応してくださる人もいれば、ミシンをかけた状態のまま、「価格はホームページにのってるから」と言うだけの人もいました。一人でされているので忙しいのはわかりますが、せめて顔を見て話してほしかったです。
お店によってはスタッフが数名いる所もありますが、だいたい一人か二人で受付、作業をしているお店が多いです。お店の人に何か質問して、対応の良いお店だと、お直しを持って行くのに安心です。お店に行く前に電話で、予約が必要かどうか、丈つめにどのくらい時間がかかるか、などを聞いてみるのも一つの判断基準になります。同じお店でも繁忙期と閑散期では、納期がかなり違いますので、急ぎの場合は要確認です。
チェックポイント③ サンプルがあるかどうか
洋服のお直しを依頼する時、どう説明していいかわからないという方もいらっしゃいます。ジーンズを短くしてほしい、丈つめしてほしい、切ってほしい、直してほしい...と表現はいろいろです。ましてや、縫製用語を知らない人や、仕立てが複雑なものは説明が難しいです。
直す洋服を持参していればまだいいのですが、持参されていなくて質問に来られる方も多くいらっしゃるので、私も時々四苦八苦した経験があります。丈つめのサンプルが上記の写真ですが、パンツの丈つめだけでも縫製仕様が様々です。このサンプルをお客様に見せながら説明するとわかっていただけます。
サンプル以外にも、店頭、店内にディスプレイされている洋服や、ハンガーラックにかかっている洋服をみるのも参考になると思います。他のお客様の服を見ることで、「こんなお直しも出来るんだ〜今度も持ってきますね」というお客様もいらっしゃいます。
チェックポイント④ フィッティングルームがあるかどうか
洋服のお直しは千差万別です。サイズ直し、破れやほつれなどの補修、ファスナーや裏地の交換、肩パットを外す...明確にスカートの丈を3cm短くしたいという人は、フィッテインフなしで大丈夫です。しかし、ジャケットの肩幅、身幅、着丈を変えたい、今風にしたい、なんとなく変!と持ってこられて、相談にのって欲しいという方。ご自宅で何度も安全ピンでとめたり、ご家族にやってもらい、鏡の前でいろいろやったけどダメでした、という方も。そういう場合は、フィッティングが不可欠です。お店の人がピンを打ちながら、アドバイスしてくれますので、是非ご相談してみてください。中にはフィッティング料金がかかるお店もありますので、事前に確認しましょう。
初めて洋服のお直し店に行く方へ、事前のチェックポイントは以上です。次回は、仕上がりについてです。