ジーンズのボタンフライをジッパーにするお直し

こちらはA.P.Cのボタンフライのジーンズ。ジーンズはもともとボタンフライの前開きでした。ジッパーが発明されてからは、多くのジーンズはジッパーですよね。でも古着好き、ヴィンテージコレクターなどこだわりのある人はやはり、ボタンフライ派が多いと思います。

A.P.Cのジーンズ

ボタンフライは股上の深さによりますが、ウエストベルトの1個とその下の持ち出しに3個ついています。クラシカルな雰囲気がしていいのですが、デメリットがあります。履いていくうちにボタンホールのかがり糸がほつれてくる事、最悪の場合は持ち出しの端まで生地が切れてボタンがはめられなくなる事。そしてなんといっても履く時、脱ぐ時にジッパーより時間がかかってしまう事。急いでいる時はちょっとイライラしませんか?あと、シャツやジャケットに比べ、比翼仕立てになっているので、ボタンがかけづらいと感じませんか?

持ち出しそこで、ジッパーに変更するお直しをしましょう!まずボタンがついている右の持ち出しパーツを外します。

外した持ち出し次にオリジナルの持ち出しに近いデニム生地を裁断し、裏面に芯を貼り下側を斜めに縫います。そして、ネイビーのテープでシルバーのスライダーのジーンズ用YKKファスナーを縫い付けます。ファスナー縫い付け

左前の裏側にはボタンホールが少し見えますが、ジッパーを閉めた状態では見えなくなります。このYKKのファスナーはスライダーにロック機能がありとってもいいです。

ボタンフライは捨てない

外したオリジナルのボタンフライは捨てずに、別のジーンズの交換用に取っておきます。

お直しをする時にでる、お客様がいらないと言った生地の切れ端やボタン、その他附属類は別の用途で使えるものが沢山あります。例えば生地はステッチの糸調子や色、ステッチ幅を確認するための”試し布”にしたり、ボタンは予備ボタンとして使ったり、表からは見えない場所の内ボタンに使ったりします。残布や附属は大切に使わないといけません。昔の人はボタンやスナップなどはお菓子の缶に貯めてとっておくのは当たり前でしたし、はぎれやリボン、ひもなども箱に入れて再利用していました。

ボタン入れ

これは我が家のボタン入れ。母から譲り受けたボタンや買った服の予備ボタンの数々が沢山入っています。昔のボタンって可愛いのが多く、イヤリングにもなりそうなものも...

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