10月3日(木)夜10時〜のEテレ「ソーイングビー 7」を見ましたか?洋裁、ファッション好きの人なら、是非見てほしい番組です。私は、これまでのシーズンのほとんどをEテレとHuluで見ました。まだ、見たことのない人向けに、私が思う見所をご紹介します。
番組概要
イギリスBBC制作のアマチュア洋裁好きが競うコンテスト番組です。12人の参加者と2人の審査員、1人の司会進行役が出演。様々な課題の作品が審査員によって評価されます。徐々に審査が進むにつれ、脱落者が出て行き、最終的に決勝戦で優勝者が決まります。
参加者の特徴
参加者の12人は、男女、年齢、人種もバラバラ。職業も様々で、看護師、郵便配達員、教師など。髪の色は、ブロンド、パープル、ブラック、ブラウン、グレーとカラフル。タトゥーもあちこちにたくさん見られます。着ている服は、プリントのオンパレード。フラワープリント、ストライプ、幾何学模様、レースetc…日本人とはだいぶ違う配色やコーディネートは、興味深いです。
Eテレでは、声が吹き替えされています。参加者の個性や雰囲気が声や言い方に現れています。Huluは英語なので、比較してみるのも面白いです。
審査員の特徴
・エズメ・ヤング(ファッションデザイナー)
グレーヘアーのボブスタイル、メガネが彼女の特徴です。とても小柄な、彼女はいつも大ぶりのネックレスをしています。今回は真っ赤なワンピースで、ウエストがツイストデザインが特徴的です。今回の課題と関連がある?のかと思いました。
・パトリック・グラント(老舗テーラー)
彼は、長身のミドルエイジ、スコットランド出身。テーラーらしく、きちっとしたトラディショナルなスーツを着こなしています。見た目は、口髭をはやしていて、やや垂れ目が特徴の優しそうな紳士です。
司会進行役
・サラ・パスコー(コメディアン)
彼女はコメディアンらしく、ジョークを交えながら、参加者の緊張をほぐしています。制作途中の参加者の様子を、実況中継しています。励ましたり、間違えを指摘したりする掛け合いも楽しいです。課題の制作時間が決められているので、彼女が「あと1時間ですよ〜」とコントを交えてのお知らせをしたり、「終了まであと1分、マネキンに着せて〜」と参加者を焦らせたりしています。
おすすめの見所
・今回、第一課題で出される、同じ型紙を使って作る「ツイストブラウス」参加者12人が選ぶ生地で、個性や独創性、完成度がこんなにも違うのかとびっくり!
・審査員が12位〜1位まで順位をつけ、それぞれの作品の評価のコメントが的確です。悪い所、良い所しっかり評価するので、参加者は言い訳をしたり、うなずいたり、納得の表情などを見せます。今回のブラウスの最大の評価ポイントは、デザインポイントのツイスト部分が正確にきれいに縫われているか。そして、縫い代がきちんと袋縫いされているかです。1位になった人の作品は、縫製技術を評価する、袋縫いは完璧。サテンのフラワープリントの柄配置が良かった点が高評価でした。
12人が競う撮影場所のソーイングルームには、ズラッとミシン、裁断台、アイロン、スタン、生地棚、レースやリボンなどが揃っています。参加者は普段、それぞれの家で手狭な場所で趣味のソーイングをしている人がほとんど。中には、クローゼットの中がコーナーになっている人もいます。最初に決戦の場のソーイングルームに入場してくる時は、嬉しさで目が少年少女のように、キラキラ輝いています。やはり、好きな趣味を持つことは大事ですよね。
プリント生地は洋服に与える印象がとても変わりますよね。私の着る服のほとんどが、地味な紺、黒、白、グレーのベーシックカラーで、しかも無地がほとんど。ソーイングビーの出演者を少しまねて、明るい色のプリント服に挑戦してみようかなと思いました。
皆さんも是非この「ソーイングビー7」と見て洋服を作る工程や、参加者と審査員、司会のやりとりを楽しめると思います。