暑い夏は、レース生地のアイテムをよく見かけることがありますね。日傘、スカート、トップスの裾などに用いられています。レース生地は模様や素材、多種多様です。本日はエンブロイダリーレースで作った小物をご紹介します。
上は印鑑入れ、右は小物入れの巾着袋、下がコスメポーチです。3点とも同じケミカルレースを使っていますが、裏打ち布は違います。
エンブロイダリー(刺繍)レースの一種、黒のケミカルレースを使ったコスメポーチがこちらです。
レースは黒ですが、裏打ち布に薄水色のコットン生地、内側は光沢のある水色のサテン生地を使用。サイズは縦15cm横21cmです。今回使用したケミカルレースは、立体的な花のモチーフが大きいので、それを際立たせるために、同色ではない水色を裏布にしました。洋服でもあえて、レース生地と別色を組み合わせた素敵なアイテムを見かけます。
内側も水色のサテンにしたしたのは、中に入っている物を見つけやすく、取り出しやすくする効果があるからです。私は黒のリュックやバッグをいくつか持っているのですが、裏地が黒だと中のものを探しづらいな〜と、常日頃思っています。デザインが気に入ったものでも、ファスナーを開けて、裏地が黒だと買うのをやめたことがあります。
では早速、製作工程です。まず表のレース生地は、型紙より各辺共に0.2cm大きく裁断します。レースは細い織り糸で繋がっていて、空間が沢山できます。その為、大きく裁断しないと縫い上がったときに、裏打ち布がだぶついて仕上がってしまいます。
上から20cm黒×ゴールドのファスナー、黒のケミカルレース、薄水色のコットン生地、水色のサテン生地。レース生地以外は型紙通りの寸法で縫い代は1cm。
レース生地を上にして裏打ち布のコットン生地と端をそろえて端ミシンをかけます。目打ちを使い、レース生地を少し寄せ気味にしながら縫います。裁断によって、レース間の糸が切れてしまった部分は要注意!
裏打ちした表生地と裏地をそれぞれ縫い合わせて、ファスナーを縫い付けます。このサイズなら、今の時期必須の大きめな日焼け止めクリームやマスク、ファンデーション、リップなど沢山入ります。内側が水色だと入っているものが、とってもわかりやすいです。
脇に細いコードを三つ編みした持ち手を縫い込んでいます。バッグからコスメポーチだけ持って、トイレへ行くときに便利です。そしてポーチの置き場がないトイレでは、ドアノブやフックにかけられます。
レース生地は、裏打ち布に接着芯を貼ると張りがでて、洋服もバッグなどの小物も、作りやすくなります。皆さんもレース生地を使って、小物を作ってみてはいかがでしょう。