本日は洋裁用具のピンクッションの選び方について、私の使い分けをご紹介いたします。
まず最初にブルーのものはCLOVERのマグネットピンクッションです。ミシンテーブル上においています。
写真の右側のように、まち針を10本のせています。作業後、なくなっていないかを必ず数えて確認します。万が一、洋服の中に残っていないか、床に落ちていないかを判断できるようにしています。お客様からお預かりしている洋服の中から針を見つけたことが何回かあります。特に裏付きのジャケットの袖ぐりや、前見頃の裏側、見返しの裾部分から見つけることが多いです。
このマグネットクッション、磁石が内臓されていて、針を刺さずにのせるタイプで斜めにしてもずれません。うすい水色の蓋は小物入れにもなります。私はあまり蓋をすることがないので、蓋を下側に重ねて小物入れとして使っています。まち針も縫い針も置くことができますが、まち針だけにした方が使いやすいと思います。縫い針や安全ピンなど他のものを一緒に置くと、縫い針が特につかみづらいと感じます。
唯一、気をつけなければいけないことがあります。ミシン台に置いていると、ミシンの振動で、だんだん移動してミシン台から落ちてしまうことがあります。マグネットについていたまち針もこの時はさすがにバラバラになってしまいます。しかし、その床に落ちてしまったまち針も、マグネットの力で回収できます。
この赤いピンクッションは主に縫い針を刺して使っています。昔ながらのフエルト生地の針山部分。その裏に手首にはめられるようにゴムがついています。このピンクッション、10年以上使っているので、赤いフエルト生地の端が剥がれてきて縫い直したり、手首ゴムも伸びてくるので取り替えて使い続けています。縫い針には必ず、糸を残して刺しています。そうしておかないとピンクッションに埋まってしまいます。
最後にご紹介するのは、手首にはめる部分が先ほどのゴムと違う素材でバングルタイプ。私は安全ピン専用にしています、針山の高さがあるので、大きめの安全ピンもザクザクと刺さります。主にフィッティングをするときに使います。洋服の種類によっては、まち針より早く沢山止めつけたり、印付け替わりに使えて便利です。安全ピンであればしっかり止められるので、まち針のようにするっと抜けることがありません。例えば裾幅がたっぷりあるスカートの丈つめや、切り替え位置、ボタン、スナップ位置の目印に使います。ただ、まち針より安全ピンの方が針が太いので、針のあと残りが気になる素材には要注意です。
最近は手作りのピンクッションを作って楽しんでいる方もいらっしゃいますよね。プリント生地が可愛い花柄、水玉、チェックなど沢山あり、洋裁をする気分をあげてハンドメイドを楽しみましょう!