職業用ミシンの購入を検討している方は、おそらくジューキのSPUR(シュプール)かブラザーのNouvelle(ヌーベル)、ベビーロックのエクシムプロの3択で悩むと思います。私自身、3つ全て、使ったことがあります。現在使っているのが、ダントツおすすめの「エクシムプロ」です。このミシンを買う前は、シュプールを使っていたので、シュプールと比較して、感じたことをご紹介します。価格は3つの中で一番高いのですが、長い目でみればこれが1番使い勝手がいいと思います。
専用スタンドテーブル(縦45cm横115cm)をつけています。テーブル手前にメジャーにもなる目盛りがあるので便利です。ゴムやヒモをカットする時に使います。(シュプール専用テーブルにはありませんでした。)シュプールでは、針棒糸かけというパーツ(ミシン針に糸を通す前の糸かけパーツ)がよく折れて、何度もパーツ購入しなければいけなかったのですが、エクシムプロは、今まで6年間全く問題なしです。
なんといっても、厚物がしっかり、綺麗に縫えます。私は、エクシムプロを厚物専用のミシンとして使い、常に♯14針をつけています。この他にJUKIの工業用ミシンで、薄物から普通地を縫っています。
では、実際ジーンズの裾上げを縫って説明いたします。
目打ちの先、この部分は縫い代が重なっていてとっても厚いですよね。
縫い代裏側を少しカットすると厚みが軽減されます。
三つ折りして、ハンマーでトントントン、さらに厚みを減らします。下に必ず、カッティングボードを敷きます。
30番糸でステッチの目盛り4で縫いました。
縫い代の厚い、脇線、内股側も問題なく綺麗に縫えます。ものすごく厚みがある場合は、目打ちで奥へ生地を押したり、はずみ車を手回しすることもあります。
糸切りが、ミシン本体に返し縫いレバーの上部にあります。
そして幅広のフットコントローラーの右横に糸切りスイッチがあって、使いやすいです。シュプールはこの半分くらいの幅です。
唯一、デメリットを挙げるとすれば、上記の写真で目打ちの示している所が、2年目で切れてしまったことです、下糸を替える時に開け閉めするので、もう少しジョイント部分がしっかりした構造だといいと思いました。ただ、切れてしまった後も蓋部分のパーツは、かぶせて作業をするのには問題ありません。
家庭用ミシンより、高速で、厚物を縫いたい!という理由で買い替える方が多いと思います。私自身、学生の頃は、家庭用ミシン、社会人になってからは職業用ミシン、独立してお直しのお店を開業してからは、工業用ミシンを使っています。そして現在は、家庭用、職業用、工業用ミシン全て用途によって使い分けています。
シュプールはミシン針がHAの家庭用、エキシムプロはDBの職業用という違いがあります。今家庭用ミシンをお持ちの方は、買い替えないといけません。洋裁を頻繁にする人で、今後長く使用するのでしたら、専用テーブル付きでエクシムプロがおすすめです。